昔の花火
昔の花火、江戸時代の頃の打ち上げ花火は、今の様に様々な色合いの花火はありませんでした。そのころの花火は、硝石、硫黄、木炭を混ぜ合わせて作った黒色火薬が主流で、色は赤橙色しかなかったそうです。ちょうど線香花火や、手筒花火のような色合いでした。
今の花火
今の花火の様に様々な色が付き始めたのは、明治の頃、海外より様々な薬剤、金属の粉が輸入され、それらを調合することにより様々な色の花火が生まれました。それ以前の赤橙色の花火の事を和火(わび)、明治以降の新しい技術で作られた花火を洋火(ようび)と言います。現在は様々な色の変化を楽しめる洋火が主流ですが、和火の花火も伝統を引き継ぎ現在でも各地で見ることが出来るようです。
日本の花火
欧州の花火は期限が古く、13世紀のイタリアで最初の打ち上げ花火が最も古いと言われています。日本で最初に花火を見たと言われているのは諸説ありますが、1613年に徳川家康が明(中国)の人が作った花火を見たとされています。そこから大名の贅沢としてお抱えの花火師などに作らせました。それから江戸時代になり、町人文化としてネズミ花火や線香花火などのおもちゃ花火が流行りました。江戸時代の人達もしていた花火と、同じ花火を今同じようにできている事が出来ることがすごい事だと思います。